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天国と地獄

黒澤明監督の作品、天国と地獄(1963)を見てきました。
優秀映画鑑賞事業の一環だったので四本まとめてみることになったのですが、その一本目。
通常の映画とは違ってワイドスクリーンな映画でした。
おそらく時代的には白黒ではなくカラーフィルムでの映画を作成することができた時代ではなかったかと思うんですが、あえて白黒の作品でした。ある意味では分かりやすいエンタテインメント作品で、2時間半ほどの上映時間があっという間にすぎて行きました。
営利誘拐というシチェーションが映画を進めて行く原動力になるのですが、最初は身代金を支払うべきかどうすべきかという主人公の苦悩が描かれ、その後犯人を追いつめて行く状況が描かれて行きます。
ただ、密室殺人のようにトリックが用意された作品ではないし、犯人のパーソナリティとか背景、動機といったものが主眼でもなかったので、それとは別のところで2時間半見たような気がします。
何よりも通常より広いスクリーンでありながら、非常に密度が濃いです。もちろん絵として空間が大きく開くカットはあるのですが目線と状況が、その中を埋めています。
一瞬色のさされるシーンなんかも非常に効果的に使われていて面白いもんだと思いました。

なんというか、計算ずくなんでしょうね。ハリウッド映画とは違った形で計算をたてて導きだされた答えを見せてもらっているように思いました。
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by tomo1y | 2005-10-02 20:44
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