先日、仙台で生後間もない乳児が誘拐される事件が起きた。
幸い赤ちゃんは無事に両親の元に帰って来た。また犯人も逮捕された。 もちろん発生してはならない事件であるが、赤ちゃんが無事に帰ってきたことは喜ばしいことだと思う。赤ちゃんが元気に育つこととご家族が必要以上に自分を責めたりしないことを願っている。そしてこういういやな事件は二度と再び起きないように関係の方には体制強化していただければと思っています。 これが、この事件に対する私の基本的な認識です。これを踏まえたうえで。 この事件を見ていて、少々不謹慎であるかも知れないが思ったことが。 ※不謹慎と感じる方がおられればコメントなりしてくださいませ。 一つはこういうドラマみたいな事件があるんだな……ということ。 しばらく前に「天国と地獄」とか見たからかもしれませんが、誘拐というのはドラマ性のある犯罪ではないかと思います。(悪い言い方かも知れませんが)もちろんドラマの題材になる犯罪行為というのはいろいろあって、サスペンスドラマやミステリで多く描かれるのは殺人などの事件ですがこれは「起こってしまったこと」を題材にするものです。そのためか、犯人とそれを追う人物(探偵や警察がポピュラーでしょうか)の関係は薄いように思います。これはミステリなんかの構造が基本的に犯人を暴くことにカタルシスを求めるからでしょう。 もちろん刑事コロンボや古畑任三郎のように最初に犯人を明かした上で刑事と犯人の絡みをエンタテイメントとして提供している作品もありますが。これの場合も盛り上がるシーンというのは「どこで犯人だと確信したか」というところにポイントが置かれているように感じます。 一方誘拐という犯罪(立てこもりやハイジャックも同様でしょう)は犯人と主人公(若しくは主人公としての犯人と、それを追い詰める相手役)は事件の間、犯人が明らかであろうと無かろうと常に駆け引きを行うことになります。ドラマとしては引っ張りやすい構造なのでしょう。多くの作品が映像や小説などの形で発表されています。(もちろんミステリの形式もたくさんありますが) 私の興味もその多くは人間と人間の関係性です。もちろん人を驚かせるトリックというのも好きですが、こういった犯罪のニュースを聞くと犯人と関係者の間にはどういうやり取りがあったのだろうか?なにがターニングポイントになったのだろうかと思ってしまいます。被害にあわれた方に対して失礼かもしれませんが、そう思ってしまいます。 二つ目、誘拐された子どもさんが余計な目にさらされずに元気で成長されればと思っていますが、そうなるんじゃないかと思っています。別段根拠のある話ではないんですけどね。 根拠の無い風習として、子どもを一回捨てるというイベントが行われることがあります。岩田帯でしたか、妊娠した女性に安産を祈願する風習と同じ様なもので、年齢のめぐり合わせやその他の風習に関連して、子どもが健やかに成長することと家が発展することを期待して仮に捨子を行い、仮の親に拾ってもらいその子を実の親が引き取る。といった風習があります。 もちろん、今回の犯罪は背景がまったく違うのですが、捜索を行った警察の方の手からご両親に赤ちゃんが渡ったわけで、形としては似たような形なのかなと思ったところです。 理由にもならない理由ですが、今回不幸な目にあってしまったご家族と赤ちゃんに、幸あれかしと願っています。 三つ目、これは本当にダメかもしれない。 最初、生後間もない赤ちゃんがさらわれたというニュースをみたとき、男が発炎筒を持っていたという報道がありました。で、赤ちゃん・火事?・取り違え?といったキーワードからキン肉マンを思い出しました。 スグルとフェニックスです。 フェイスフラーッシュです。 ただ、ふと、思い出しただけなのです。 それにしてもジャンプのマンガのエッセンスがどれだけ私の体の中を侵食しているのやら 空恐ろしい話です。
by tomo1y
| 2006-01-10 18:42
| 日々思うこと
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