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素人とプロの境目

「MUSASHI GUN道」というアニメがあります。
出来が凄いんです(いろんな意味で)で、それに魅せられた人が
色々とサイトを作ったりしてるんですが、一つものすごいものがあります。

オープニング(プロの作品)
オープニング(勝手な作品)

まぁ、勝手に作った作品がこういう風にネットに上げられていることは褒められませんし
ネットで無料配信されてるからといってココにあげるのもアレかも知れませんが、

勝手な作品のほうがかっこよく見えるのは何ででしょうか。
色々とデジタル機器の低価格化・高性能化というのが進んでいるのをココに見ました。
結局いろんな理由で埋もれていた才能がいろんな形で世に出て行くのかなと思います。

この話、後で詳しく書きます。

【続き】

※以下、下の動画を作った人は「アマチュアである」として話を進めます(※)

二つの動画を見比べてみる。
共に映像の解像度が下げてあるために断言は出来ないのだけれども、
私の個人的感想を言えば下の画像のほうがよく出来ている。

映像分野においても、アマチュアがプロとさほど違いのない物を作れる様になりつつあるということである。
これは結構、映像を飯の種にしている人にとってはは怖いことであろうと思う。
プロは道具を使えるということだけではプロ足りえなくなっていくのだ。

写真・特に銀塩写真(フィルムによって撮られる写真)を考えてみよう。
写真というのは非常に簡単な理屈で撮られている。
50年前のカメラでも十分実用には耐える(※2)し、プロと変わらない写真を撮ることができる
なので、カメラの進歩は「より簡単に・正確に・速く」写真が取れるように進化して来た。
写真の光の具合をあわせる「露出」(※3)は一定の知識を要求したけれど、それは
露出計の進歩によって簡単なことになった。
ピントあわせもオートフォーカスによって簡単に出来るようになった。

これらのことは、もともと人をプロとさせるだけの技術であったけれど
カメラ自体の進歩はその技術だけではプロを食っていけなくしていった。
プロであるから為のハードルが技術の進歩によって上がってしまったのだ。
そして全く機械的な知識が無くても、素人にもプロと変わらない写真が取れるようになっている。

ただ、或る時期からプロは「自分の武器」を磨いて食べている。
営業力であったり、得意分野であったり、応用力であったりで。

多分そういうことが「映像」という分野についてもおきていくのだと思う。
ましてインターネットで今までとは比較にならない人を対象に個人であっても勝負できるのだ。
これは相当に「機材を扱える」という理由だけでプロをしている人にとっては怖いことのはずだ。

ただ、私はそれを面白いと思う。
プロが一層プロらしい仕事をしなければならなくなるからだ。

※1
プロが手慰みに作っているという事を否定できないため。
おそらくプロはこういうことしない……と思うのですが。

※2
例えばライカ。勿論フィルムの種類の問題なんかで使えなくなることもあるし
錆や腐食にやられることもある。でも状態が良くてフィルムさえあれば十分写真は撮れる。

※3
ちょっと乱暴な書き方かもしれませんが分かりやすさ優先で。
詳しくはこちらのWikipediaの「露出」でも参照してください。
by tomo1y | 2006-06-24 18:49 | 日々思うこと
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