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あーすーべーすーとー

塵肺訴訟から色々調べてみた。

塵肺訴訟の判決が東京地裁で出されましたね。
仕事において様々な健康被害を出された人がこういった形ででも救済されていくことは
悪いことではないのかなと思います。なかなか無謬性の問題とかあって国や自治体は認めにくいことですし。
勿論行政の判断で一挙に人を救えるのが何よりのことなんでしょうが、ね。

少し話はずれるのですが、アスベスト問題なんかも同種の問題なんですね。
すこしアスベストのことについて調べてみました。印象としてはなかなか面白い(※)ものでした。
繊維の形を取る鉱物で、語源は「a-sbestos」ここで「a-」が不可能という意味で、
「sbestos」が消化できるという意味ですので、「消化できないもの」という意味のようです。
現在アスベスト禍にあわれている方が実際に20~40年という時間を経て、体内に蓄積した
石綿によって病気になられていることを考えると、なんとなく暗示的な名前のように思われます。

中皮腫といった病気を引起すという部分が最大で最悪のデメリットとしてあるのですが
もしもそれが除かれるとすると人間にとっては便利なもので、「奇跡の鉱物」とさえ呼ばれていました。
アスベストは耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れたうえ、安価である。
これが一般に使えるようになったときに非常に重宝されたのは想像に難くありません。
だからこそ、被害が拡大したともいえるわけで、難儀なものです。
この辺、冷蔵庫・冷房の触媒としてアンモニアの変わりに使われたフロンとよく似ています。
フロンも当時は夢の化学物質としてもてはやされていたのです。
こういう風に過ちを犯すのは仕方の無いことで、問題はどう対処するのか……なのでしょう。

さて、このアスベストですが、人類との付き合いは意外と長いようです。wikipedeiaの記述によると。
ミイラを包む布として使われていたようですしランプの芯としても使われていたようです。
繊維質ならば毛細管現象で油を供給できる上に燃えないし強い。当然使われるでしょうね。
『東方見聞録』で『サラマンダーの皮(※)』として紹介されているものも石綿布のようです。
繊維質なので布の形状をしていながら、燃えないというのは当時の人にとっては驚きの対象でしょう。
布……と言えば動植物性の繊維を使うのが当然だった時代。
石綿が「燃えない動植物」から取られるものだと当時の人が考えたとしても、十分に理解が出来ます。

また、中国では石綿布は火浣布と呼ばれていたようです。これは火で洗える布。
つまり布地自体が燃えないために、火にくべて汚れを取れることから名づけられたようです。
布を燃やして洗うというのはなんとも豪儀な話ですが、一種の権力の象徴にもなったのかも。
竹取物語(※)で、かぐや姫が求婚する5人の男性のうち一人にかした贈り物「火鼠の皮衣」も石綿であったという考えをする人がいるようです。いずれにしても貴重なものであったようです。
ひょっとすると他の宝物である、仏の御石の鉢・蓬莱の玉の枝・龍の首の珠・燕の子安貝というのも何らかのモデルになったものがあるのかもしれないですね。そうだったら面白いもんだと思います。

どうもなかなか人間とアスベストの付き合いも長いようです。



ここのところ、アスベスト禍に見舞われた人をどうこう言うつもりは全くありませんよ。


サラマンダー、想像上の動物。日本語を当てるなら「火蜥蜴」


しかし竹取物語から富士山の名前につながるとは思わなかった。へぇって感じ。
伝説とか説話というのがどの程度の真実を含んでいるかは分かりませんが、現在の都市伝説と同じように
それが信じられるにいたる、何らかの理由というのはあるようです。
その辺を調べるというのはなんとも面白いものであるようです。

「電子レンジに猫」という話も都市伝説のようですが、
「アメリカならありえるかも知れない」と思われるくらいの訴訟社会だという理由があります。
いや、全く世の中ってのは意味がないようで、無駄が無い。
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by tomo1y | 2006-07-10 19:24 | 日々思うこと
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