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書き方から情報を読み解く

中国「信頼できない」過去最悪の65%…読売調査

世論調査の報告をするのは別にいいと思うけれど。
世論の名前をかりて、自分たちの意見をアピールするって言うのはいただけない。
「中国「信頼できない」過去最悪の65%」

この言葉、普通に見えます?

まぁ、何かとか誰かを「信頼できない」というのは確かにあまりいいことではなかろうが、
『中国を「信頼できない」』ということについての価値判断は世論調査の報告には無用だ。

65%という数字が大きく伸びたということであれば「過去最高」となるべきではないかと思う。
数字が「高い」「低い」という言葉には一般には善悪はないはずだからだ。
翻って「悪」「良」という言葉には多分に価値判断が含まれているのではないだろうか?

この設問が。
「万引きしたことがある」過去最悪の65%なら、まだいいと思う。
万引きは普遍的に「悪い」ことであるからだ。

「信頼」というのは確かに大切なことではある。
しかし必ずしも信頼するというのはいいことではない。
「詐欺師を信頼した」ら被害にあうわけだ。
この文脈だと中国が詐欺師に見えるようでよくないのだけれど、
国と国との間には単純な信頼というものは成り立ちにくいように思う。
さまざまな面で利益がぶつかるはずだからだ。
中国を信頼すべきか否かということは、真剣に議論すべきことで、少なくともコモンセンスではない。

そのように考えると、この文章の意味がよく分かる。
読売新聞は「中国を信頼しなければならない」という立場に立っている
まぁ、それは別にいいのだけれど、比較的中道を行っているように見える
読売新聞には、十分そこら辺には配慮していただくか、
立ち位置を明確に表明していただきたいところではある。

少なくとも「信頼できない」ことが悪いことだと、こっそり断じるのはどうだろうか?
社説で堂々と論陣を張っていただきたい。


まぁ、確かに「最高」という言葉にもすばらしいというような意味を感じさせる部分はある。
「もっとも高い」ならその意味は薄れるけど、紙面の都合で省いて考えた上でのことかもしれない。
ただまぁ、そういうところに甘えて、なんとなくで意見を出すというのは
マスコミとしては少々ずるいのではないかとおもう。厳しいかも知れんけど。
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by tomo1y | 2006-08-10 21:41 | 奥深い世界
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