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夕凪の街 桜の国

知らないマンガだな……とココに書いたらkws君が貸してくれたので読ませてもらった。
「ヒロシマ」の話。「広島」ではなくて、カタカナの「ヒロシマ」
なんというかぼんやりとした手触り、肌触りのするマンガで、
読んだら少し澱のようなものが引っかかる。

絵柄も、雰囲気もとても平和なのに重たい。

はだしのゲンって、学校の図書室においてあるマンガの3大巨頭(※)
おんなじヒロシマのはなしだけど、アレはもうすこし直接的な重たさ。
重荷を背負わされるような感じ。

このマンガはどっちかというとキャスター付の大荷物のグリップを渡されるようだ。
気にしなければ、気にしないでいいのかもしれないけど、やっぱり重たいのだ。

広島を「ヒロシマ」とか長崎を「ナガサキ」と書くような人たちの平和観とか戦争観って
ありていにいってあんまり好きではないのだけれど、
このマンガが描いている嫌なものっていうのはなんとなく分かる。
多分戦争とか悲劇の悲しさはさほどにドラマチックなものじゃない。
淡々と、単純に嫌なものなんだと思う。そういう嫌なものがもっとも怖いのだと。

何かを取り上げて描くことってのは、それ自体を特別視することなんだろうなぁ。
蛍の墓も、多分ありふれた話なのかもしれないけど、アノ映画を見ると、そうは思えないようになってしまう。
「戦争は特殊な環境で、ほら、こんなにも恐ろしいものなのだよ?」と

多分ああいう悲劇が無数に生まれているのが「当たり前」なことのほうがずっと恐ろしいのだ。


あとは横山先生の三国志(若しくは史記・項羽と劉邦)
手塚先生の火の鳥(若しくはBJ・ひだまりの樹)あたり。なんとなくだけど。
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by tomo1y | 2006-09-05 09:48 | 書誌
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