<< 価値判断と科学 「科学的に正しい」ということに... >>

宇宙戦争

「宇宙戦争」H.G.ウェルズ 創元SF文庫
話の大筋は了解していたのだけれど、今まで読んだことが無かったので図書館で借りて読んだ。
最近トム・クルーズ主演で映画化されたあれの原作本。原題はThe War of the Worlds
theがついてるのにWorld"s"ってのが味噌なんだろう。sになってるのは恐らく地球と火星のことか。
爽快感のあるような小説ではない。基本的に人類は蹂躙されっぱなし。
主人公も度々「人間が火星人に捕食されるのは、自然の摂理かしらん」みたいなことを言う(※)
これをさして欧米の文明批判ではないかと見る向きもおられるんだそうだ。
とりあえず第二部の砲兵のコメントがなかなか興味深い。コメントだけだけど。

火星人がタコのような姿で描かれているのだけど、
これは人間の進化の先の姿を予見したものであるらしい。
「身体性」を脱却して「知性」がある種暴走したような姿として描いているのが、面白いかな。
そもそもタコを嫌うというある種の文化圏の影響もあるんじゃないかと思ったんだけど。
いつかのエントリでも書いたが、日本人なら食べる気がしないでもないです。

思ってたよりずっと読みやすかったので、簡単に読了。
確かに今の私の知識から言うと、チョット火星人ってどうなのよとかも思うけど、
作品としてどうかといわれれば、よく考えられた本だなぁと。


小説の形式が、主人公の一人称かつ後の回想の形をとっている。
[PR]
by tomo1y | 2006-11-16 21:21 | 書誌
<< 価値判断と科学 「科学的に正しい」ということに... >>