仕事で演劇の関係のこともするようなしないような感じでして、
ちょっと最近演劇について勉強中(※1)。奥が深いね。演劇って。 まぁ、ざっくり言って歌舞伎から現代演劇まで演劇といえるわけだから奥が浅いわけが無い。 で、勉強にと思って本屋で目に付いた本を一冊買ってみた。 講談社新書の「演劇入門」と言う本です。著者は平田オリザ氏。 内容は最初に書いてあるとおり戯曲、つまり演劇の台本についてのハウツー本。 小説の書き方みたいな本が割りと好きで読んでたりするし、 映画の脚本についてもワークショップを受けたりしたけど、 戯曲はやっぱりそれとはずいぶんと違う。 小説では地の文で語れることや、映画なら「見ればわかる」ことを 会話で表現しないといけないことが多い(※2)。「どこにいるのか」という、すごく基本的なことを。 全部分かったとはいえないけど、なかなかコレはコレで面白い世界だなって思いました。 しかし、読んでいてなんと言うか共感できるなぁと思った一節。 私にとって演劇を創るという行為は、とりもなおさず、私に見えている世界を社会に向けて開示するということだ。できるなら、私の能が近くしているさまざまな現象を、そのまま切り開いて、ここに示したい。そんな単純な欲求が、私を劇作へと駆り立てる。もちろんすべてにおいて、まったく同じことを私が思っているのでは無いけど、たぶんこういうことが私の中にもあって、写真を撮ったり映画の脚本や小説を書こうとあがいているんじゃないかなと思う。 願わくは、平田オリザ氏が書いたこの文章のように、私の気持ちを誰かに伝えることのできる表現がいつかできればいいんだけれど。 ※1:別に演劇人の方々と演劇論を戦わせるわけじゃない。 そんなことできないし、すべきでもない。ただ、かかわるものの態度としては勉強すべきかなと。 ※2:舞台美術で表現できることもあるけど、いろんな制約が多い。 お金の問題(これは映画にもあるが)もあれば、時間の問題(舞台転換とか)もある。
by tomo1y
| 2007-04-13 20:48
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