サコタ・ブログというのを見つけた。
M.O.E.Projectという劇団(でいいのかな)主宰のブログだそうです。 「萌え」と演劇の融合ってしかしこれは壮大なテーマですな。主に俺にとって。 演劇に限らず、舞台芸術全般……というか芸術全般、何かを表現すべく作品を作るわけですが、 そのテーマが「萌え」ってのは相当に志が高いというか、ハードルが高い気がします。 萌えって、最近変なところでも耳にするようになってきた言葉ですが、 人によっては「萌え=をかし」なんて表現をするくらい、多義的な言葉であったりします。 それこそ、美学における「美」と同じくらい範囲の広い言葉であるように思います。 まぁ、「をかし」にしても「美」にしても「萌え」にしても一番の問題は 何を美しいとかって感じるかは非常にパーソナルな部分に拠ってしまうところです。 それを美学の領域においては、「普遍の美」があるのか無いのか見たいな話を それこそ延々と考えたり講釈たれたりするわけですが、芸術において美を取り扱う際は 「どうだコレは美しいだろう!」とやるわけです。 ま、エクスキューズとして「個人的な美しさを表現しました」みたいな事言う人もいるわけですが、 芸術の本質ってのは、自分の個人的な思いや経験を人に伝えることにあるはずですから 「個人的に」とか言っていても、「コレはみんなにとっても美しいよね?」という確認作業なわけです。 で、演劇で「萌え」です。 まぁ、色々考え方はあるんでしょうが、結局のところは製作者の「萌え」を 演劇の場において表現すること、そして、その萌えがみんなにとっても萌えだということを 確認するというのが、目標なんでは無いかなぁとか思ったりするわけです。私は。 コレが、「萌えビジネスをつうじて現代の若者の断絶問題を語る」とかだったら もう少し創作作業として楽なんでしょうけど、「萌え」ってもっそい大上段です。 話は最初に戻って、ハードル高いと思います。 けど、ハードル高いところに挑んでる表現の方が個人的には好きです(※) 頑張ってほしいなぁ……と思います。というか公演見に行ってみようかしらん。 ……しかし略称が「モエプロ」ってのはなぁ……なんか色々トラウマがww ※ ハードル高い、というと「現代の若者の問題を語る」のが楽みたいになっちゃうんですが もちろん実際そう言うわけではないと思います。 ただ、社会的問題に対しては、一つの回答を示していくことが受け入れられやすいのに比べて 個人的な「萌え」とか「美」ってのは、絶対に受け付けない!と言う人が多かったりしますから。
by tomo1y
| 2007-05-16 20:57
| 奥深い世界
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