2006年 02月 27日 ( 1 )

続・風車考

週末に町内会の回覧で回ってきたものに署名のお願いがあった。出雲ウィンドファームの風力発電推進に関する署名のお願いということだ。松江を中心とした地域では反対の声もあるようなので、それに対抗してというところなのだろう。個人的にこの事業には賛成なので署名をしておいた。

反対の声を上げる人たちの意見が詳しくどのようなものなのかが伝わってこないので、正直に言って不思議に思っているのだが、新聞等の報道を見る限り「野鳥等の生態系への悪影響」「(おそらく松江側からの)宍道湖の眺望」「歴史文化的価値を有する地区の開発」といったところが問題になっているように見ている。

一つ一つ自分なりに考えてみる。
「野鳥等の生態系への悪影響」について。
風車への鳥の衝突、いわゆるバードストライクについては無視できない影響があるということは理解できる。実際に計画地に発電用風車が立つことによってどの程度の野鳥が犠牲になるのかということは分からないのだが、絶対に無いと言うことはないだろう。(これについては疑義を申し立てる野鳥の会のほうでデータを示すことは出来ないのか?とは思うが)また、風車の回転に伴う音の問題も無視は出来ないのかもしれない。人間の可聴領域外の音であっても、それが巣を作る鳥にとって影響を及ぼす可能性は否定できない。
こういう風に考えれば野鳥等の生態系への悪影響という点からの反対には一定の理解が出来る。しかしこれは出雲地域の野鳥についての問題である。もう少し広い範囲で考えたときに、再生可能なエネルギーを取り出して生活するということは重要ではないのかと思う。
自分が野鳥が好きだというわけではないからだろうが、個人的にはこの地方の野鳥のことよりも、日本全体や地球全体として再生可能で「比較的」クリーンなエネルギーの導入を進めていく必要があるのではないかと思っている。

「宍道湖の眺望」について。
反対する組織の作られた予想図を見ることが出来ないのでわかりませんが、地図と実感、それから建設事業者側の作る予想図から知ることのできる範囲で、それほど大きな問題があるようには思っていません。勿論風景が変わることは否定できませんが、それを問題とするのであればレーダー基地・各種鉄塔等をどうしていくかという問題も存在するのではないでしょうか。
こういった眺望というものを私なり考えれば斐伊川辺りから見た山陰高速道の高架なんかも十分にみっともないように見えますし、フォーゲルパークの展望台もつぶさなくていいのかという話になるのではないかと思います。それらは利便性等を兼ね合わせて考えれば必ずしも悪いものではないと思っています。

歴史文化的価値云々について。
いずれそんな景観は変わってしまうものだと思います。出雲風土記が云々というなら宍道湖は淡水化するほうがいいのではないかとさえ思います。斐伊川の流れも元に戻すとか、平田の中心市街地を全部沼地にするとか。そういうことは言わなくて大丈夫でしょうか。
歴史的価値と言うものは確かに大切にすべきだと思います。しかし現在もリアルタイムで歴史が作られているということについてはどのように考えておられるのか、少し疑問に感じています。古い歴史が立派であるということにはならないと思います。伝統やしきたりといったものにも、一定の合理性を見出すことができます。その辺を合理的に考えて上でどうだろうか……と思います。

私は賛成の立場をとっていますので、いろいろと問題があるのかもしれませんが、反対をする人も全体的に、住んでいる人を巻き込んで反対をしていかれるべきではないかと思います。少なくともそこに住んでいる人たち(もちろん私も含めて)に向けて、反対の理由を説明されるべきではないかと思います。
行政や事業者に対して反対の声を上げられることは真っ当な方法ですが、反対運動をする人たちは、賛成する地元の人たちに情報を開示されてはどうかと思っています。
そういうのが市民を巻き込んだ議論になるのかなと思いますが。
[PR]
by tomo1y | 2006-02-27 18:53 | 日々思うこと