2007年 05月 16日 ( 2 )

萌え演劇とは……!

サコタ・ブログというのを見つけた。

M.O.E.Projectという劇団(でいいのかな)主宰のブログだそうです。
「萌え」と演劇の融合ってしかしこれは壮大なテーマですな。主に俺にとって。
演劇に限らず、舞台芸術全般……というか芸術全般、何かを表現すべく作品を作るわけですが、
そのテーマが「萌え」ってのは相当に志が高いというか、ハードルが高い気がします。

萌えって、最近変なところでも耳にするようになってきた言葉ですが、
人によっては「萌え=をかし」なんて表現をするくらい、多義的な言葉であったりします。
それこそ、美学における「美」と同じくらい範囲の広い言葉であるように思います。

まぁ、「をかし」にしても「美」にしても「萌え」にしても一番の問題は
何を美しいとかって感じるかは非常にパーソナルな部分に拠ってしまうところです。
それを美学の領域においては、「普遍の美」があるのか無いのか見たいな話を
それこそ延々と考えたり講釈たれたりするわけですが、芸術において美を取り扱う際は
「どうだコレは美しいだろう!」とやるわけです。
ま、エクスキューズとして「個人的な美しさを表現しました」みたいな事言う人もいるわけですが、
芸術の本質ってのは、自分の個人的な思いや経験を人に伝えることにあるはずですから
「個人的に」とか言っていても、「コレはみんなにとっても美しいよね?」という確認作業なわけです。

で、演劇で「萌え」です。
まぁ、色々考え方はあるんでしょうが、結局のところは製作者の「萌え」を
演劇の場において表現すること、そして、その萌えがみんなにとっても萌えだということを
確認するというのが、目標なんでは無いかなぁとか思ったりするわけです。私は。

コレが、「萌えビジネスをつうじて現代の若者の断絶問題を語る」とかだったら
もう少し創作作業として楽なんでしょうけど、「萌え」ってもっそい大上段です。
話は最初に戻って、ハードル高いと思います。

けど、ハードル高いところに挑んでる表現の方が個人的には好きです(※)
頑張ってほしいなぁ……と思います。というか公演見に行ってみようかしらん。

……しかし略称が「モエプロ」ってのはなぁ……なんか色々トラウマがww


ハードル高い、というと「現代の若者の問題を語る」のが楽みたいになっちゃうんですが
もちろん実際そう言うわけではないと思います。
ただ、社会的問題に対しては、一つの回答を示していくことが受け入れられやすいのに比べて
個人的な「萌え」とか「美」ってのは、絶対に受け付けない!と言う人が多かったりしますから。
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by tomo1y | 2007-05-16 20:57 | 奥深い世界

言及:作劇上の観点から。

まぼろしのつくりもの「性格の曲がった美少女ヒロインばかり」

面白い考察だなと思う。
アニメとかライトノベルに出てくるようなヒロインは性格が曲がってることが多い。
性格が曲がっているというのを言い換えれば、非常に「個性的」である。
個性的といえば、美人でやさしくて主人公に好意を寄せてってのも個性的なはずだけど
確かにそれはあんまりキャラクターが立ってるようには見えないし、
やっぱり美少女ヒロインってのは性格が曲がっている。

実際はアニメやライトノベルに限らず、
ロミオとジュリエットだって、ジュリエットは結構に個性的だし
神話にだって結構個性的なヒロインと言うのは存在してる気がする。
アフロディーテとか性格の悪い神様ですよね。かなり。

コレについてリンク先では
奇人変人コースになりやすい理由として、その方が処女性を構成しやすいからかもしれない。
と語っていて、それには賛成したいが、作劇上の問題と言うのもあると思う。

つまりは、主人公やヒロインってのは少々個性的でないと話が転がりにくいのだ。
ごくごく平凡で善良な主人公と、彼を愛する美しくて気立ての優しいヒロイン。
こういうところではなかなかに物語ってのは紡ぎにくい。

もちろんココに外部的な圧力を加えて、離れ離れにするとか言うのもあるんだろうけど、
こういう形のドラマってのはアニメやライトノベルに今求められてないと私は思うのだ。
悪の魔王がってのは今の読者には好まれていないのではないだろうか。
(もしくはそうだと、作り手とか出版の側が判断しているか)

で、個人主義の深化とかそういう難しいことは分からんけれど、
主人公を感情移入しやすいものにするために、無味無臭化されていっていると思う。
エロゲの主人公的になっていると言い換えることもできるか。

そうなってくるとやっぱり話を転がすのはヒロインと言うことになってきて、
結局物語を動かしうる個性を持ったヒロインが要求されているのでは!
とか思ったり思わなかったり。

コレはもう単純に実感なんだけど、どっちかと言うと
ファンタジーとかでは悪の魔王みたいな話を転がす圧力や
乱世の奸雄みたいな話を紡げる主人公が設定できたりするから
性格の曲がったヒロインは少ないのかなとも思う。
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by tomo1y | 2007-05-16 01:06 | 日々思うこと