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アシモフの科学エッセイ1「空想自然科学入門」早川書房

表題の本を図書館で借りてきて読んでいる。
市町村合併の煽りで、職場が家から遠くなってしまった(※)のだけれど、
今の職場はほとんど敷地内といっていいところに文化施設があって、その中に図書館があるので
本読みとしてはかなり素敵な職場。昼休みには時々図書館を覗いています
正直地元の図書館より、本のそろえ方というか並べ方にポリシーがあって割りと好き。

で、不思議なことにアシモフの本が妙にそろっている。
ハインラインもACクラーク見当たらないのにアシモフが妙にそろっている。
われはロボット(現代:I robot)のシリーズは結構好きなのでよく読んでいた。
「ファウンデーション」シリーズも面白そうなんだけど、いつも挫折する。
というわけで、エッセイを読んでみようと思って借りてみた。

もともとアシモフは科学者でもあるわけで、なかなかウィットにとんだ説明をしてくれている。
内容的にものすごく平易に書いてあるというわけではないのだけれど、高校の化学なりを
かじっていれば理解できないような話でもない。(※)
さすがに作家だけあって、話の転がし方が上手いなぁと感じるのだ。
「水兵リーベ……」なんていって周期表を覚えさせられたことが、こうして本読むのに役立つとは。
高校ぐらいまでで習う科学の話というのは非常にはっきりした話なので、
嫌いではなかったのだけれど、この本読むと余計に楽しくなってくる。

しかしこの本の序文が洒脱です。
科学を広がり続ける森にたとえて、その植生の豊かさと複雑さを称えつつ嘆きつつ、
その森を遠くから眺めることの楽しさをも説く。
実際、上手な語り手によって説明される科学って本当に面白い。


通勤時間にしておよそ6倍以上。
つっても、5分が30分になったというだけの話なんだけど。


中学校で習う知識では少し厳しいかも。
対数とかさらっと使ってくるし。でもアレだ常用対数って割と便利ね。


それから個人的にはアジモフよりもアシモフ派。いや、アジモフが正しいという意見も知ってるけど
落ち着かないんだ。許して欲しい。
by tomo1y | 2006-11-09 22:45 | 書誌
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